ハイエースのスタッドレスタイヤの選び方|サイズ・保管・雪道の冬支度まで

ハイエースは4WDだから、スタッドレスタイヤはなくても走れますか?

リョウ

いえ、雪道を走るなら4WDであってもスタッドレスタイヤが必要です。

ハイエースのスタッドレスタイヤは、サイズの話と銘柄の話が別々に出てきて、結局どれを買えばいいのか分かりにくいです。

私はハイエースバン(200系6型のスーパーGL、標準ボディの4ナンバー)を2021年11月に購入しました。

住んでいるのは積雪地域で、冬は毎朝フロントガラスが凍ります。

冬に履いているスタッドレスタイヤは、YOKOHAMA iceGUARD SUV G075(195/80R15 107/105L LT)です。

毎年、家族でスキー場にも通っています。

この記事では、ハイエースのスタッドレスタイヤ選びで確認する順番と、履き替えから保管までの冬支度をまとめました。

読み終えるころには、自分のハイエースに合うサイズも、雪が降るまでにやることも決められるはずです。

この記事でわかること
  • 4WDのハイエースでもスタッドレスタイヤが要る理由
  • 195/80R15 107/105L LTという表示の読み方
  • ホイールごと持つ場合の道具の選び方
  • チェーン規制と、積雪地域でやっている冬の備え
目次

4WDでも雪道にはスタッドレスタイヤが必要

私のハイエースは4WDですが、冬はスタッドレスタイヤに履き替えています。

駆動方式そのもので迷っている段階なら、価格差や燃費の話はハイエースの2WDと4WDを比べた記事にまとめてあります。

ここでは、4WDでも冬タイヤが必要になる理由から入ります。

4WDが効くのは発進のとき

4WDが役に立つのは、雪上で発進する場面です。

4輪で路面を蹴るので、坂の途中や雪の残る駐車場から出るときにタイヤが空転しにくくなります。

一方、ブレーキやカーブで車体を支えるのは、4輪のタイヤです。

駆動する車輪が増えても、止まるまでの距離は短くなりません。

4WDとタイヤの役割の違いを、場面ごとに比べます。

場面4WDで変わることタイヤで変わること
雪の上での発進空転しにくくなる。踏ん張りが変わる。
ブレーキ変わらない。止まるまでの距離が変わる。
カーブ変わらない。横へ流れるかどうかが変わる。
圧雪の登り坂登りやすくなる。登れる路面の幅が変わる。

荷物を積んだバンは車重が増えるぶん、制動距離がタイヤの性能に左右されやすくなります。

雪上に停車したライトイエローのハイエース200系をフロント側から撮影した冬の様子
雪の上に停めた私のハイエース。冬はスタッドレスで走っています
リョウ

4WDは走り出すための装備で、止まるための装備ではありません。

ハイエースに装着可能なタイヤサイズと規格

スタッドレスタイヤを選ぶとき、最初に見るのは銘柄ではなくサイズと荷重の表示です。

私のハイエースが履いているのスタッドレスタイヤのサイズは195/80R15 107/105L LTです。

195/80R15 107/105L LTの意味が分かると、通販サイトでも迷わず絞り込めます。

ハイエース200系用スタッドレスタイヤのサイズ195/80R15 107/105L LTを確認できるタイヤ側面
タイヤの側面。195/80R15 107/105L LTと入っています

スタッドレスタイヤのサイズ表記の読み方

表示は前から順に、幅、扁平率、構造、リム径、荷重、速度、規格の並びです。

表記意味
195タイヤの断面幅(ミリ)
80扁平率。幅に対する高さの割合
Rラジアル構造
15リム径(インチ)
107/105荷重指数。単輪107、複輪105
L速度記号
LT小型トラック用の規格

バンで見落としやすいのは、表の後ろにある荷重指数とLTの表示です。

荷重指数が車の指定を下回ると、積載時にタイヤの許容荷重を超えるおそれがあります。

同じサイズでも乗用車用とLTがある

ややこしいのは、同じ195/80R15でも荷重の指定が違う商品が並ぶところです。

数字の並びが似ているため、価格だけで選ぶと、必要な荷重指数を満たさないタイヤを買ってしまうことがあります。

自分の車の指定サイズを確かめる

そもそも純正サイズは、ボディの種類やグレードによって違うものです。

運転席のドアを開けた開口部にラベルが貼られていて、そこに指定サイズと空気圧が書かれています。

今履いているタイヤの側面にも同じ表記が刻まれているので、2つを見比べれば取り違えは起きません。

標準ボディとワイドボディでも指定は変わるため、ネットで拾った数字ではなく現車で確認してください。

サイズを純正から変えるときは車検も一緒に考える
車検で見られるのはタイヤの銘柄ではなく、タイヤの外径、フェンダーからのはみ出し、荷重の条件です。インチを変える場合は、タイヤ店か整備工場で適合を確認してください。

どのメーカーのタイヤを選ぶか

私が選んだのはYOKOHAMA iceGUARD SUV G075です。

サイズと荷重の条件を指定すると、候補は数種類に減ります。

そのうえで銘柄を決める、という順番です。

YOKOHAMA iceGUARD SUV G075

YOKOHAMA iceGUARD SUV G075はSUV向けのスタッドレスですが、195/80R15にはLT規格の設定があります。

2021年11月に買ったときの最終候補は、次の3つでした。

最終候補メーカー補足
BLIZZAK VL1BRIDGESTONEバン・小型トラック向け
iceGUARD iG91 for VANYOKOHAMAバン・小型トラック向け
iceGUARD SUV G075YOKOHAMASUV向け。これを選びました

決め手になったのは口コミや個人ブログでの評価でした。

3つのうちYOKOHAMA iceGUARD SUV G075がいちばん高評価が多く、これに決めました。

ハイエース200系用ヨコハマiceGUARD G075スタッドレスタイヤのサイドウォールとトレッド
YOKOHAMA iceGUARD SUV G075のトレッド面です

銘柄選びで見る4つのこと

候補を並べたあとに確認したいのは、次の4つです。

見るところ確認する内容
サイズと荷重指数車の指定を満たすか。
LT規格の設定があるか。
タイヤの系統バン・小型トラック向けか、SUV向けか。
よく走る路面圧雪の山道が多いか、朝晩の凍結路が多いか。
買い方4本の価格と、履き替えを頼む先。

国内メーカーの冬タイヤシリーズ

国内メーカーはどこも冬用のシリーズを持っています。

YOKOHAMAならiceGUARD、BRIDGESTONEならBLIZZAK、DUNLOPならWINTER MAXX、TOYO TIREならOBSERVEといった名前です。

同じシリーズの中でも、乗用車向け、SUV向け、バン・小型トラック向けで中身が分かれています。

スタッドレスタイヤの通販でサイズを指定し、LTの表示があるものだけを候補に残すと早く探せます。

銘柄は数年で入れ替わるので、最新の適合はメーカーの公式サイトかタイヤ店でご確認ください。

リョウ

銘柄で悩む前に、自分のサイズで選べる商品を並べてみてください。

ホイールセットがおすすめの理由

私はスタッドレスタイヤをホイールごと持っていて、タイヤラックに置いています。

スタッドレスタイヤの買い方には、タイヤだけを買う方法と、ホイールと組んだ状態で買う方法があります。

履き替えの手間と工賃が変わる

ホイールごと持っていると、季節の変わり目にやることは4本の付け替えだけになります。

タイヤだけで持っている場合は、ホイールから外して組み替え、バランスを取り直す作業が毎回必要です。

同じ履き替えでも工賃のかかり方が変わり、店に預ける時間も違ってきます。

比べる点ホイールごと持つタイヤだけ持つ
履き替えの作業4本を付け替えるだけ。組み替えとバランス取りが毎回入る。
工賃のかかり方脱着の工賃。組み替えとバランスの工賃。
買うときの費用ホイール代が上乗せ。タイヤ代だけ。
置き場所8本分が必要。4本分で足りる。
ハイエース200系に装着したTOYO TIRES OPEN COUNTRY R/Tとブラックホイール
夏はこのブラックホイールごと。冬はスタッドレス側のホイールごと入れ替えます
リョウ

置き場所さえ確保できれば、ホイールごとが楽です。

ホイールは荷重に耐えるものを選ぶ

気をつけたいのは、ホイール側にも耐えられる荷重の指定があることです。

貨物のハイエースでは、乗用車用のJWLではなく、貨物車用のJWL-Tの表示があるホイールが基準になります。

195/80R15 107/105L LTを履かせるなら、そのタイヤの荷重を受け止められるホイールを選びます。

スタッドレスタイヤとホイールがセットになった商品は、サイズと荷重の組み合わせが最初から決まっているので、選び間違いが起きにくいです。

ハイエースは同じ200系でもボディやグレードで条件が変わるため、適合に迷ったらホイールメーカーの適合表かタイヤ店で確認してください。

私が冬に使っているのは、トヨタ純正のスチールホイールです。

住んでいる地域では、冬になると車道に塩化カルシウムが定期的にまかれます。

それを浴びるので、冬用のホイールは消耗品と考えています。

履き替え時期と費用

その年によって初雪の時期は異なります。

初雪の時期を見極めて、スタッドレスタイヤに履き替えます。

初雪の前に済ませる

積雪地域では、初雪の予報が出てから店に駆け込むと予約が取りにくくなります。

履き替えを店に頼むなら、混み合う前にタイヤ交換の予約を押さえておくと、待たされずに済みます。

雪が積もったライトイエローのハイエース200系。丸目ヘッドライトとブラックフロントを正面から撮影
雪が積もった朝。この状態になる前に履き替えを終えておきたいところです

タイヤの保管方法

外したタイヤをどう置くかで、次のシーズンの状態が変わります。

私が使っているのは、ホイールごと載せられるタイヤラックです。

ハイエース200系用のスタッドレスタイヤとホイールをタイヤラックに保管している様子
私のスタッドレスの置き場所。ホイールごとタイヤラックに載せています

保管前にやること

手順はこの3つで足ります。

STEP
汚れを落とす

融雪剤や泥を水で洗い流します。

STEP
乾かす

日陰で水気が抜けるまで乾かします。

STEP
カバーをかけて置く

1本ずつカバーをかけ、ラックへ載せます。

  • 外した4本には右前や左後の位置を書いておくと、次に履くときに前後を入れ替えられます。
  • 入れ替えれば、タイヤの減り方が片側へ偏りません。

保管前に溝の残りとひび割れを見ておくと、秋になってから慌てずに済みます。

置き場所で気をつけること

タイヤのゴムは、日光と雨とオゾンで傷みます。

  • 直射日光が当たる場所は避けます。
  • 雨がかかる場所は避けます。
  • モーターを使う機器のそばは避けます。
  • ホイールごとの場合は、横に寝かせて重ねるか、ラックに載せます。
  • タイヤだけの場合は、縦に立てて置き、ときどき接地している面を変えます。

タイヤラックを使うと、8本分の置き場所が縦にまとまります。

チェーンの必要性

チェーン規制中はスタッドレスタイヤだけでは通れない区間があります。

スタッドレスタイヤなら大丈夫だと思っていると、規制の日に引き返すことになります。

規制中はスタッドレスタイヤだけでは通れない

国土交通省は、大雪特別警報や大雪の緊急発表が出るような異例の降雪のときにチェーン規制を行うと説明しています。

  • 対象になるのは、過去に雪で立ち往生が起きた峠などの区間です。
  • 規制区間の手前ではチェーンの装着状況が確認されます。
  • スタッドレスタイヤだけの車は通行できません。

4WDも同じ扱いで、重量が大きく下り坂で止まるまでの距離が長くなることから、規制の対象になります(出典:国土交通省「チェーン規制について」)。

チェーンの種類と選び方

市販されているタイヤチェーンは、大きく3種類に分かれます。

種類特徴気をつける点
金属チェーン価格が抑えめ。走行音と振動が大きい。
ウレタン・ゴム静かで扱いやすい。かさばり、価格は上がりやすい。
布製カバー軽くて収納しやすい。摩耗が早く、長い距離には向かない。

国土交通省の説明では、自動車用品店などで売られているタイヤチェーンであれば規制中も通行できるとされています。

ただし、スプレーのように薬剤を吹き付けるタイプは認められていません。

取り付けるのは駆動輪が基本で、どの車輪に着けるかは取扱説明書で確認します。

195/80R15のような貨物用サイズは乗用車用のチェーンで合わないことがあるため、対応サイズの表を見て選んでください。

チェーン選びに迷ったら対応サイズのタイヤチェーンの通販で車種別の適合表を確認すると選びやすいです。

積んでおくかどうか

チェーンは、一度も使わないまま冬が終わることもあります。

それでも積んでおくと、規制が出た日に引き返さずに済みます。

買ったら、晴れた日に一度着ける練習をしておくと雪の日に慌てません。

初めての装着を吹雪の路肩でやることになるのが、いちばん困る場面です。

雪道で困らないためのポイント

タイヤの準備が終われば、あとは冬の使い方です。

私が毎年やっていることと、雪道で気をつけたい運転を分けて書きます。

冬は毎朝5分から10分の暖機運転

私の住む地域は、冬になると毎朝フロントガラスが凍る場所です。

そのため、5〜10分の暖機運転をしてから出発しています。

毎朝5〜10分の暖機運転に加え、スタッドレスへ履き替える冬は燃費が落ちます。

私のハイエースの実燃費は9.9km/Lです。

燃料代の話はハイエースのディーゼル4WDの燃費をまとめた記事に書きました。

寒冷地仕様と下回りの防錆

私のハイエースは寒冷地仕様で、バッテリーが2つ載っています。

まだ一度も交換していないので、交換費用がいくらになるかは私にも分かりません。

下回りには、新車で買った直後にノックスドールの防錆処理をしました。

費用は約4万円で、車検を任せている整備工場に頼んでいます。

複数の店で見積もりを取ったところ値段の幅が大きく、一番高い店は10万円以上でした。

整備工場の人からは、積雪地方の車は塩化カルシウムの影響で下回りが錆びやすいと聞いています。

ライトイエローのハイエース200系のリア下回り。スペアタイヤとオレンジ色のサスペンションパーツを装着
リアの下回り。冬はここに融雪剤が当たります

雪道での走らせ方の基本

走らせ方そのものは、車が変わっても大きくは変わりません。

場面気をつけること
発進アクセルをゆっくり踏み、空転させない。
車間乾いた路面より多めに取る。
下り坂ブレーキに頼らず、エンジンブレーキを使う。
カーブ手前で速度を落としてから曲がる。
朝と夜橋の上とトンネルの出口は凍りやすい。

雪の日は、いつもより一つ手前でブレーキを踏み始めるくらいでちょうどよくなります。

リョウ

急のつく操作を減らすだけで、冬の運転はずいぶん楽になります。

ハイエースのスタッドレスタイヤのよくある質問

Q1. 4WDのハイエースでもスタッドレスタイヤは必要ですか?

A. 必要です。4WDが助けになるのは発進の場面だけで、ブレーキやカーブでは4輪のタイヤの性能が頼りです。履き替えるときは4本まとめて行い、駆動輪だけをスタッドレスにする履き方は避けてください。

Q2. スタッドレスタイヤのサイズはどこで確認できますか?

A. 運転席ドアの開口部にあるラベルと、タイヤ側面の刻印の2か所で確認できます。数字を控えるときはLTの表示まで書き写しておくと、通販での選び間違いを防げます。

Q3. スタッドレスタイヤは何シーズンくらい使えますか?

A. 走る距離、路面、保管の状態で変わるため、年数だけでは決められません。溝の中にあるプラットフォームが出てきたら、冬用としては交換の時期です。ゴムは時間の経過でも硬くなるので、溝が残っていても製造年とあわせて見てください。

Q4. ホイールごと買うのとタイヤだけ買うのは、どちらがいいですか?

A. 毎年履き替えるなら、ホイールごとのほうが作業が簡単で、工賃も抑えやすくなります。ただし、最初にホイール代がかかり、8本分の置き場所も必要です。

Q5. スタッドレスタイヤを履いていればチェーンは不要ですか?

A. 必要です。チェーン規制の区間では、スタッドレスだけでは通行できません。峠を越える予定があるときは、出発前に道路情報で規制の有無を確かめておくと引き返さずに済みます。

冬支度は雪が降る前に済ませる

ハイエースの冬支度は、スタッドレスタイヤを買って終わりではありません。

リョウ

雪の予報が出てから動くと、店も通販も混み合います。

ハイエースでスキー場に訪れた時の雪山と青空が広がる山岳風景
スキー場から見た雪山。冬支度が済んでいれば、この景色まで走れます

ここに書いたサイズと規格は私のハイエース(200系6型のスーパーGL、標準ボディ)のもので、ボディやグレードが違えば指定も変わります。

タイヤの設定やチェーン規制の運用は年ごとに見直されるため、最新情報はメーカーと国土交通省の公式サイトで確認してください。

駆動方式そのものを決めかねている人は、ハイエースの4WDと2WDの違いを比べた記事もあわせて読んでみてください。

冬支度が済んでしまえば、雪の朝でも普段どおりに出かけられます。

私にとって冬は、家族でスキー場へ出かける季節です。

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